サバイバルキャンプ 〜空腹感の超越〜
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場所は静岡県伊豆半島南伊豆にてサバイバルキャンプを実施した経験を紹介させていただこうと思います。
皆さん空腹の向こう側って見たことありますでしょうか?本体験によって新たな世界の入り口を垣間見ることができましたのでその過程をお伝えしますね・・
さあて、まず今回のお話をする前にしっかりとお伝えしておきます。こんなご時世に何やってるんだこいつらはと思われている方もいらっしゃるかと思いますので先にお話ししておきますが、こちらの取り組みは緊急事態宣言前に行ったものになります。
ある日、私はふと思ったのです。いやまだ乳歯も生えていなかった頃からの潜在意識の中で思っていたことだったのかもしれません。
毎日当たり前に食べているご飯、当たり前に使用している電化製品、そして獣に襲われることもない寝床。
これって当たり前なのか?突然何もなくなった世界になってしまったら4分ぐらいで死んでしまうのではないのかという恐怖感に襲われました。
そこでいてもたってもいられなくなった私は2人の友人を誘い、本能という名の衝動に駆られ今回のサバイバル生活を行うことを決意したのでありました。
前置きが長くなってしまいましたが、
私がチャレンジの場として選んだのは静岡県伊豆半島南伊豆。
まず食料を自分達で調達することが出来るところはどこだということを考えたときに海という選択肢は外せなかった。生きるか死ぬかの「海上の狩り」を行うには最適の場所を選んだ。
そして自分達以外の人との接触が出来ない環境として人が来れないような断崖絶壁がある場所を選ぶことにした。
〜初日〜
車を近くのパーキングに駐車し、水を18ℓと調味料の塩、ニンニク、味噌を購入してタクシーで30分ほどかけて現地に到着。
まずはテントを張れるような場所を探す為、手分けして散策開始!!
そこで私たちは見つけてしまったのだ!!!まるで神様が私たちのために準備をしてくれていたかのような盆地を発見したのです!!
ってな訳でサササッと生活拠点を作っていきました。
初日はもう元気がなかったので、このまま眠ることにしたのでありました。
〜2日目〜
「ザザ〜ザザ〜」
普段聴くことのない非常に耳障りの良い波の音で目が覚めた私はそそくさと外に出てみました。今でも忘れることのないフルオーシャンビューの景色!!!
私がこれまで「トラベルコ」で止まってきたどんなホテルよりもオーシャンなビューだったのであります。
写真だとなかなか伝わらないのが非常に残念ではあるが、B'zさんのOCEANと同じぐらいの衝撃といえばわかりやすいかもしれないですね。
そして起床したこの時がこのチャレンジを通じての1番のテンションだった時でもありました。ここから私たちがどんどんと精気が失われ、やがては悟りを開くのも遠くない未来であることは誰も予想はしなかった。
早速朝から食料調達のため持ち合わせていた釣り道具で釣りをスタート!!!
1時間後「まだだよね!がんばろい♪」
2時間後「そんなに簡単じゃないよねん♫」
3時間後「ちょっと腹減ってきたな♫俺ニンニク持ってきたからアクアパッツア作ろう!!」
6時間後「マジで腹へったわ」
7時間後「え?マジ?これまじ?」
9時間後「きええええええええええええええええええ」
そうです。誰一人何も釣れなかったのです。
正直何にも動かなければ何も食べなくても良いかもしれないですが、一日中この崖を歩き回りながらエネルギーを消費していたので限界でした。
日も暮れ始め絶望感と空腹感に蝕われていく私達
「きええええええええええええええええええ・・・ええ・・え・・え?」
それぞれがそれぞれにあった音程で叫んでいるその時友人が声を止めました。
そうです!!!!野草です!!!
恐る恐る地面に生えている食べれそうな野草を口に・・
「シャキ・・・シャキ・・」
「うん・・いける!!!」
もうそれはそれは徳川の財宝を掘り当てたの如く嬉しさに溢れんばかりでした。調味料として味噌を持ってきていましたので野草の味噌汁を1杯づつ喉に流し込み。野草独特の苦味と辛味に感謝をしながらその日を終えました。
〜最終日〜
空腹感にも慣れ始め、案の定空腹で目を覚まします。
目の前には今まで見たことのないようなオーシャンなビューが!・・というのはもうどうでも良くなっていました。
そして事件は起きたのです!!!
私達の一味のメンバーAがついに力尽きてしまったのであります。
学生時代ずっと体育会系でしごかれてきた彼がこう呟きました。
「もう、帰りたい。」
見てください。
この佇まい。
もう後ろの岩に今にも同化してしまいそうなフィット感と脱力感。これがハリーポッターと炎のゴブレットの世界だったら彼は壁に取り込まれているでしょう・・
私と友人Bは彼を置いて最終日だけは食事にありつけることを夢に釣りへ出掛けたのでした。
だがしかし・・・
1時間・・2時間・・6時間と無情にも時計の針のみが動いていきました。
そして私たちは新たな世界の扉を開けることになったのです。既にそのときには全てを悟り、神羅万象を理解し、仏のように万物を受け入れる準備が出来ていました。
そして私たちは今回のチャレンジを終了し下界に戻ることにしたのです。
長くなってしまいましたが今回ご紹介した「サバイバルキャンプ」になります。
皆さんももし時間があれば是非チャレンジをしてください。
新たな自分と向き合える機会でもあります。
それでは今回のまとめです。
かかった費用:2450円(水代・駐車場代)
ひまを忘れられた時間:60h
チャレンジのしやすさ:★★☆☆☆
一人用のテントや寝袋、鍋などといった小物が必要になってくるので、普段キャンプなどをしていない人にとっては少し難しい部分もありますが、Amazonなどでも安く買えるので今後のキャンプしたいな〜という人にとってはチャレンジしやすいかもしれません。
また、車を持っている友人に声をかければもう少し安く済むと思います。
移動や道具のことを考えてチャレンジのしやすさは低めに設定させていただきました。
本日もひまから脱却してくれた人が一人でも増えてくれればと願っています。